2022年の露米間の戦略対話

露米協議ですべての問題が解決されることに期待すべきではない=ストルテンベルグ事務総長

北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は10日、予定されている露米間の戦略対話、ロシアNATO理事会や欧州安保協力機構(OSCE)の枠組みでの協議でロシアと議論の余地があるすべての問題が解決されることに期待すべきではないと述べた。
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ストルテンベルグ氏は「これらの協議ですべての問題が解決されるとは思っていない(中略)今週予定されているすべての協議の結果、問題が解決されると期待するのは非現実的だ」と指摘した。同氏は「何度も会合を開くことで、今後の行動について合意できることに期待している」と述べた。
またストルテンベルグ氏は、10日にジュネーブで行われる露米間の戦略対話、12日のロシアNATO理事会及び13日のロシアとOSCEの協議を歓迎した。同氏は「欧州での新たな武力紛争を防ぐことができるプロセスに参加したいという願望が、ロシア側とNATO側の双方に実際にあることを本当に願っている」と述べた。

露米間の戦略対話

10日にジュネーブで露米間の戦略対話が行われ、12日にはブリュッセルでロシアNATO理事会が開催され、13日にはウィーンでロシアとOSCEの会合が開かれる。
2021年末、ロシアは安全保障に関する米国との条約案及びNATOとの協定案を公表した。ロシアは西側諸国に対し、NATOの東方不拡大、ウクライナのNATO非加盟、旧ソ連諸国の領内に軍事基地を持たないことなどに関する法的な保証を求めている。
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