2022年の露米間の戦略対話

ジュネーブの露米交渉 ロシアの安全の保証の提案を米国は真剣に受け止めた

ロシア外務省のセルゲイ・リャブコフ次官はジュネーブでの露米交渉を総括し、「ロシア側は、米国がロシアの提案を非常に真剣に受け止め、それを詳細に調査したという印象を受けた」と発表した。
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リャブコフ露外務次官によれば、露米交渉では新戦略兵器削減条約(新START)に代わる次の条約についても話が及んだが、リャブコフ次官は同問題が交渉の主要な議題ではなかったと指摘している。
リャブコフ次官はまた、NATOは1997年以降に加盟した諸国の「領土開拓」を拒否すべきであること、ロシアは自国の国境に攻撃兵器が配備されない保証を得る必要があることを強調した。
本交渉の米国側の代表団を率いた、米国務省のウェンディー・シェルマン第1副長官はこれに対して、いかなる国に対してもNATOへの扉を閉じることを米国は断じて許さないと答えた。
こうした一方で、米国は本交渉で安全保障問題ではロシアとの間に一定の進展が得られたと考えている。このほかにも米国はロシアとミサイル兵器の配備、軍事演習の制限といった問題を討議する構えを示している。
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ロシアが提案した安全保障に関する米国との条約案及びロシアとNATO加盟国の協定 案に関する露米協議は、ジュネーブで10日にスタートする。
12日にはブリュッセルでロシアNATO理事会の会合が開かれ、13日にはウィーンでロ シアとOSCEの協議が行われる。 ロシア外務省は12月17日、安全保障に関する米国との条約案及びNATO加盟国との協 定案を双方に送付した。これらの草案には、NATOの東方不拡大、旧ソ連諸国のNATO非 加盟、ウクライナ領土内での軍事活動禁止に関する項目や、相手側がそのような展開 を脅威として認識する地域に軍部隊や武器を配備することを相互に放棄する案や、国 外に核兵器を配備しないという項目も含まれている。
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