その声明によると、ジョコビッチは2021年12月14日にバスケットボールの試合会場にいたが、その後、会場にいた数人が新型コロナウイルス検査で陽性反応を示したとの報道があった。当時、ジョコビッチには新型コロナウイルスの症状は出ていなかったが、2日後の16日にすぐに結果が判明する抗原検査を受けた。結果は陰性だったが、念のためPCR検査も受けたという。
12月17日、ジョコビッチはベオグラード(セルビア)でのイベント出席前に抗原検査を受けた。結果は陰性で、イベントでは子どもたちに賞を贈ったという。そして、イベント終了後にPCR検査の結果が判明。陽性だったという。
ジョコビッチの声明によると、翌日の12月18日にはベオグラードで仏スポーツ紙「レキップ」のインタビューを受けることになっていた。ジョコビッチは記者の期待を裏切らないために、このインタビューを受けたが「その時はマスクをして距離を置いて話した」という。
この事について声明では、「その後自宅で隔離生活を送っていたが、この時点で間違えていたと思う。あのインタビューは延期すべきだった」と述べられている。
また、オーストラリア入国時に申告した情報の問題については、代理人が誤って申告したものであり、代理人から心からの謝罪があったと明らかにした。当時ジョコビッチは全豪オープン出場に出場するためメルボルン空港に到着し、入国手続きを行っていた。
全豪オープンの主催者は、新型コロナウイルのスワクチン接種を受けていない選手の大会出場を認めていないと発表している。ジョコビッチは、ワクチン接種を受けていないとみられている。
ジョコビッチは5日の夜、新型コロナウイルスワクチン接種の免除を証明する医療書類をオーストラリア国境警備隊に提出しなかったため、豪メルボルン空港で拘束された。この入国手続きで、ジョコビッチのビザは無効とされた。ジョコビッチは、この決定を覆すべく豪連邦裁判所に控訴し、10日に勝訴していた。
全豪オープンは、1月17日から30日までメルボルンで開催される予定。