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火星探査機「インサイト」 砂嵐のためセーフモードに移行

米航空宇宙局(NASA)の火星探査機「インサイト」は、砂嵐の影響で一時的にセーフモードに移行した。NASAが報告している。
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インサイトは、2018年に打ち上げられたNASAの火星探査機。高感度の地震計と地下を掘削する「モグラ」を搭載して着陸船で火星に打ち上げられた。「モグラ」は、火星の地表環境を調査するために作られた機器で、センサーも備えられている。
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2022年1月7日、火星で起きた砂嵐の砂がインサイトの太陽光パネルに覆い被さり、利用可能な電力が減少したため、同探査機はセーフモードに移行した。セーフモード中は、インサイトが維持に必要不可欠な機能以外のものの電源はオフになるという。
今回の砂嵐は、火星周回機「MRO」に搭載されたカメラによって判明した。この嵐は太陽パネルの稼働そのものを停止させるだけではなく、パネルに砂埃が積もり、得られる電力を減少させる恐れがある。NASAの技術者らは、インサイトが来週にもセーフモードから復帰することを願っている。復帰できれば、インサイトは火星の内部構造をより正確に調査するため、長期間かけて地震データを取得する作業に戻ることが可能となる。
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