学者らが2021年の海洋貯熱量の変化を分析したところ、海水温が観測史上最高を記録した。海洋が吸収した熱量は、2020年と比べて約14ゼタジュール増えていたという。
海水温の上昇率が最も大きかったのは南洋と大西洋で、その原因は人為的温室効果ガスの濃度の増加。
インド洋、熱帯大西洋、北大西洋、北西太平洋、北太平洋、南極海、地中海では著しい温暖化が観測されており、数年および数十年間に明確な変動がある。この変動は、エルニーニョ現象(地球の気候に影響を与える赤道海洋の表層水温の変化)と関係している。
よりあたたかい海水は、嵐、ハリケーン、極端な降水を増加させ、深刻な洪水のリスクを高める。また、あたたまった海水は、グリーンランドと南極の広大な氷床も破壊している。
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