硬貨はアナグマの巣穴の隣で見つかった。研究者らの推測では、天候不順と積雪でアナグマは必死でエサを探さねばならず、木の実やミミズが見つかるかもしれないと巣穴の隣の小さなひび割れを掘り漁ったのかもしれない。ところが出てきたのはご馳走ではなく、コンスタンティノープルとテサロニケで鋳造された、たくさんの古銭だった。
発掘作業で見つかった硬貨は合計209枚。紀元後200年から400年のものでほとんどが銅とブロンズを材料としたもの。
考古学者のアリフォンソ・ファンジュラ氏は、発見された硬貨はスエビ族連合の蛮族がイベリア半島に侵攻した際に逃げ出した市民が隠したものとの見方を示している。
ローマは紀元前218年にイベリア半島を併合。紀元後5世紀初めに西ゴート族に攻め入られるまで統治した。ファンジュラ氏は「硬貨はきれいに磨かれ、修復作業を経た後、アストゥリアス考古学博物館に展示される」と語っている。
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