研究者らは今回、2020年4月から7月に新型コロナウイルスと診断されたワクチン未接種者62人のサンプルを用いて調査を行った。その結果、新型コロナウイルス感染が「長期持続型」だった未接種者は、感染から少なくとも8ヶ月は、免疫反応によって起こる炎症が継続的に起きていることが分かった。
そこで研究者らがワクチン接種者と未接種者のサンプルを調べたところ、I型とIII型のインターフェロン(ウイルスの存在に反応して細胞が作るタンパク質の一種)のレベルが上昇していることが分かった。同研究所のチャンサワヴァス・フェソファン上級研究員は、「これらのインターフェロンは通常、感染症が治まると消えるが、長期に渡って感染している新型コロナウイルス患者では、インターフェロンが長期間存在していることが分かった」と述べている。
また研究者らは、ワクチン未接種の感染者の約30%が、新型コロナウイルス感染が「長期持続型」だったと指摘している。
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