ノバク副首相はテレビ局「ロシア1」の取材に応じた中で、危機が発生した理由について次のようにコメントした。
この点に関し、如何なる罪もガスプロム、ロシア側には無い。長い冬によりガス地下貯蔵庫の備蓄が減少したことがまず1点目の理由であり、経済活動の再開により、とりわけ合衆国やその他の国々(カタールを含む)から供給される液化天然ガス(LNG)がアジアに向かった事が2点目の理由として挙げられる。
先に国際エネルギー機関(IEA)のファティ・ビロル事務局長は欧州のエネルギー市場で発生している危機的状況についてロシアの責任を追及した。ビロル事務局長によると、ロシアは現時点と比較して少なくとも3割近く供給量(1月当たり30億㎥)を増加させることができるという。この批判に対し、ノバク副首相は責められるべきはロシアではないとし、驚きを禁じ得ないとコメントした。
欧州では夏の終わりから秋の初めにかけて天然ガスの価格が高騰した。8月上旬の先物価格は1000㎥あたり555ドルだったのに対し、9月下旬には2倍にまで膨れ上がった。そして12月21日には史上最高値となる2190ドルに達し、その後は徐々に価格が低下したものの、レートは高止まりが続いている。
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