ジョコビッチ選手は全豪オープンに出場するため今月5日にオーストラリアに到着した。翌日、当局は同選手が新型コロナ用ワクチンの接種を受けていないことに理解を示さず、ジョコビッチ選手は隔離されることとなった。4日後、ジョコビッチ選手は裁判所の決定から隔離が解かれたが、14日にオーストラリアのアレックス・ホーク移民相は、再度、同選手のビザの取り消しを決定した。同選手は昨晩オーストラリアを出国している。
ロレンツォ・エルコリ記者は以下のようなナダル選手のコメントを自身のツイッターで紹介した。
「私はこの件にもう疲れました。1週間ほど前、最初の審問でジョコビッチ選手の意見が認められ、彼にビザが返され、トレーニングが出来るようになった時、私は司法が本領を発揮したと述べました。昨日、司法は違う判断を行った。私はこれに反論するつもりはありません。私個人が信じているのはまったく別のことです。優秀な選手がコートに立ち、最高の舞台に出場するのが理想的であることは間違いありません」
ナダル選手は、「状況はまったく混乱していると思います。その責任を負っているのは彼だけではありません。しかし、もちろん、彼にも責任はあります。個人的には、彼がここ(全豪オープン)でプレーして欲しかったが、それが公平なのかどうかは別の話。私はこれ以上触れたいとは思いません」と語った。