調査では、回答者に対し次の質問が出された。
現在、NATOには30ヵ国が加盟し、EUの加盟国は27ヵ国です。EU加盟国のうちNATOに加盟しているのは21ヵ国です。フィンランドはNATOに入るべきでしょうか、どう思いますか。
この質問に対し、28%の市民がNATO加盟を支持した一方、42%が反対した。2019年末の時点と比べ、NATO加盟を支持する市民の割合は8%増加し、NATO加盟の支持率は過去最高に達したという。
また、NATO加盟反対の市民が50%を切ったのはこれが初めてだという。どちらでもないと回答した人の割合は30%だった。
世論調査は1月6日から13日にかけて、フィンランド国内に居住する18歳から79歳の市民1003人を対象に行われた。世論調査の誤差は最大3.1%とされている。アンケートは電話取材形式で行われた。
先にNATOイェンス・ストルテンベルグ事務総長はスウェーデンとフィンランドについて、多くの点でNATOの防衛基準をクリアしており、その政治的決定が下される場合は速やかに加盟国として迎え入れると表明していた。
また米国のビクトリア・ヌーランド国務次官はフィンランド及びスウェーデンとNATO加盟に関する問題を検討する用意があると指摘していた。
これに対し、フィンランドのペッカ・ハーヴィスト外相は現時点において政府はNATO加盟を予定していないと表明していた。
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