トランスジェンダーに関するIOCの新基準 専門家が批判

医療専門家らは、国際オリンピック委員会(IOC)がトランスジェンダーへの取り組みとして、トランスジェンダー女性が生来の女性と競争する上で、テストステロン値を下げる必要はないというルールを計画していることについて、科学的・医学的原則を完全に無視していると指摘している。英紙ガーディアンが報じている。
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同紙によると、ワールドアスレティック、ワールドトライアスロン、国際自転車競技連合など国際スポーツ連盟の医療専門家38人が署名したIOC宛ての書簡が公開された。専門家らは、トランスジェンダーに対しテストステロン値を下げることを求めないというIOCの決定は、女性のスポーツにおける不公平な競争への扉を開くことになると主張している。
IOCは北京冬季オリンピック終了後、現行のテストステロン値に関するルールを廃止にし、この新しいルールを施行する予定だ。しかし、国際スポーツ医学会や欧州スポーツ医学会連盟とつながりがある医療スポーツ専門家は、この新ルールが人体や性差のルールを無視し、インクルージョンの追求にのみ重点を置いているとして、IOCに対して公平性を取り戻すように求めている。
また同紙によると、公正な競争の原則を維持し、トランスジェンダー女性の女子スポーツへの参加を一切認めないことを求める専門家もいる。最近の研究では、トランスジェンダー女性がテストステロン値を人為的に下げたとしても、男性の思春期を経ることで大きな利点を維持するということが示されている。
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