イスラエルの専門家が20万人の出生児を分析した結果、夜間の気温が高いほど赤ちゃんの体重の増加スピードは速くなり、成長が進むにつれ、肥満になるリスクが高いことがわかった。
またオーストラリアの研究者たちは、暑さで早産が助長され、これが子どもの慢性的な健康問題や入院の増加につながることを明らかにしている。ニューサウスウェールズ州で最も暑い地区に住んだ産婦では早産のリスクが16%増加していた。
米国の科学者が200万人の出生児を調べたところ、地球温暖化の中で発生頻度を増している森林火災の煙が、妊娠の1カ月前に母親の体内に入ると、深刻な先天性異常のリスクが2倍になることが分かった。また、気候変動や大気汚染の原因である化石燃料の燃焼は、低出生体重児や死産などの発育不全、奇形との関連性が指摘されている。
一方、デンマークの研究では、EU圏では安全とされているレベルまで大気汚染が少し進んだだけでも、妊娠率は約8%低下するという結果がでた。
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