横井選手はSP後の記者会見を終始、必死で涙をこらえていた。横井選手は大会でミスをするたびに自己嫌悪に陥ってきたが、本大会だけはミスにとらわれず、笑顔の演技を心掛けたと語った。横井選手の自己認識では、四大陸が自分の能力で出られる最高峰。2年前、辛くも出場を逃がした後、ここに出ることが大きな目標だったという。
「今までどの大会が一番難しかったか」というスプートニクの記者からの問いに、横井選手はこう答えた。
「今季は全ての大会が難しかった。練習で調子が出ないまま大会に臨むことが多かった。自分を否定する気持ちのまま試合にのぞむことがもったいないと思い続けてきた。四大陸にはそういうネガティブな気持ちなしで来られたことがどんなに幸せか。私のスケート人生の最大の目標に達することができたことに誇りをもって、演技をしようと思っている」
タリンで今日から開幕の四大陸フィギュアスケート2022では女子シングルショートプログラム(SP)が終了。日本の三原舞依選手(22)が見事な演技で首位を占め、追って2位、3位を韓国の選手が占めた。日本から参加の他の2名の結果は以下のとおり。松生理乃(19)が60.16点で8位、横井ゆは菜(21)は53.93点で12位。