TVの生放送で大統領を批判したトルコ人女性ジャーナリストが逮捕【写真・動画】

テレビの生放送中にタイイップ・エルドアン大統領を批判したことにより、SNS上で広く話題となっていたトルコ人ジャーナリストのセデフ・カバシさんが大統領侮辱罪の容疑で逮捕された。CNNトルコが報じた。
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カバシさんはエルドアン大統領の政策を扱っていた番組の生放送中、宮殿で飼われる家畜に関する諺を口にして、大統領の政策を批判した。カバシさんの発言はSNS 上で話題となった。
政府高官や与党の幹部はカバシさんの発言を厳しく非難している。その例として、与党・公正発展党のオメル・チェリク報道官はカバシさんの発言について、野党の発言ではなく「退廃と愚かさの象徴」と非難した。
カバシさんの発言を受けて治安当局は報道を行ったテレビ局への捜査を開始したほか、裁判所は検察の要請に応じてカバシさんの逮捕状を許可した。
トルコで大統領の侮辱は法的処罰の対象となっている。2021年11月には最大野党の党首がエルドアン大統領を侮辱した事件で有罪判決が下され、被告は精神的苦痛に対する罪で4万3307トルコリラ(約3200ドル)の罰金刑に処されていた。大統領は支払われた賠償金を、タイイップ・エルドアン記念大学の開発財団に寄付し、全額が大学生の奨学金にあてられた。
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