新型コロナウイルス

オミクロン株をワクチンと見なして感染するのはきわめて危険=ウイルス学者

ロシア科学アカデミー準会員のアレクサンドル・ルカシェフ氏は、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン」を生きたワクチンのように捉え、感染しようとすることはきわめて危険であるとの見方を示した。
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ウイルス学者のルカシェフ氏は、オミクロン株が生きたワクチンだと言われていることについてコメントし、オミクロンの致死率がデルタ株の10分の1であったとしても、無害であるとは言えないと述べた。また数百人というオミクロン株による死亡者数は、ワクチン接種によって期待できる安全性とはまったく比較できるものではないことを物語っているとの考えを明らかにした。
オミクロン株の感染の波がきた後には、多くの人が抗体を獲得することから、新型コロナウイルスの感染は一時落ち着きを見せるが、オミクロン株をワクチンであるとして、故意にこれに感染しようとすることはきわめて危険なことだと指摘した。加えて、オミクロン株がデルタ株の感染から予防してくれるという確証もないと述べた。
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一方、ウイルスの変異について、ルカシェフ氏は、変異株は当初の武漢株からはかなり「異なった」ものになっていると指摘した。
さらにルカシェフ氏は、「ブースター接種を受けていない人々は、オミクロン株に対する抗体は獲得できていない。少なくともRNAワクチンに関しては、少なくとも、オミクロン株への抗体レベルは武漢株へのものに比べて30分の1ほどしかない」と指摘した。
先に、医師たちによると、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の子どもにおける最も典型的な症状を明らかにしていた。
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