「CoronaDerm PS」は、新型コロナの抗原を注射するタイプのもの。これを注射することで体内では抗体が産出され、72時間後に細胞性免疫の有無を確認できる。結果は皮膚の状態から確認でき、陽性であれば細胞性免疫があることを示し、陰性であれば免疫がないことが分かる。トトリャン氏によると、陰性は、ワクチン接種や追加(ブースター)接種が必要であることを示しているという。
同氏は、「ワクチン接種を受けた人の中には、血清による抗体検査で陰性が判明、つまりセロコンバージョン(抗体の産出)が起きていないのになぜか発症しない人がいる。細胞性免疫を確認するツールがあれば、この謎に対する答えが見つかると思う」と語っている。
トトリャン氏によると、この検査方法をルーティン化する必要があるという。
研究者らは、すでに「CoronaDerm PS」の非臨床試験(臨床試験の前段階となる試験)を実施している。
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