ソ連の伝説のスパイ、リヒャルト・ゾルゲがロシア領内に埋葬される可能性

ロシアは現在、ソ連の伝説的なスパイ、リヒャルト・ゾルゲの埋葬問題の解決策にたずさわっている。ゾルゲの遺骨はサハリン南部、クリル諸島に埋葬される可能性がある。ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相が明らかにした。
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ラブロフ外相はロシア議会下院・国家会議の「政府の時間」で演説した中で、「現在我々は、リヒャルト・ゾルゲの埋葬問題について隣国日本から最終の前向きな解決策を得ようとしている。この問題には通常と異なる様相があって、それが彼をサハリン州南部、南クリル諸島に埋葬しようというイニシアチブだ」と語った。
現在、リヒャルト・ゾルゲは東京都の多磨霊園に埋葬されているが、2020年10月、ロシア大使館はゾルゲの墓の権利を取得している
リヒャルト・ゾルゲ氏はソ連の伝説的なスパイ。日本で「ラムゼイ」や「インソン」という偽名で活躍し、死後ソ連邦英雄の称号が贈られた。ゾルゲ氏は、ナチス・ドイツのソ連侵攻の正確な日付を把握し、1941年9月には日本がドイツ側の戦争に参加しないという情報をソ連に伝えていた。この情報により、ソ連は1941年秋、シベリア師団をモスクワ防衛のために配置させることが可能となった。ゾルゲ氏は1941年、日本で逮捕され、44年に処刑された。
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