ゾルゲ遺骨、南クリル埋葬計画 「現時点でロシア側から提案は受けていない」=松野官房長官

日本の松野官房長官は27日の記者会見で、太平洋戦争開戦前に日本で活動し、日本に埋葬されている旧ソ連のスパイ、リヒャルト・ゾルゲの遺骨を南クリル諸島(北方四島)に埋葬し直す計画があるとの報道について、「現時点でロシア側から提案は受けていない」と述べた。
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ロシアのラブロフ外相は26日、ロシア議会下院・国家会議で演説し、「現在我々は、リヒャルト・ゾルゲの埋葬問題について隣国日本から最終の前向きな解決策を得ようとしている。この問題には通常と異なる様相があって、それが彼をサハリン州南部、南クリル諸島に埋葬しようというイニシアチブだ」と語った。
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現在、リヒャルト・ゾルゲは東京都の多磨霊園に埋葬されているが、2020年10月、ロシア大使館はゾルゲの墓の権利を取得している。
松野官房長官は27日の記者会見で「報道は承知している。現時点でロシア側から当該人物の遺骨の移転について、日本政府としていかなる提案も受けておらず、詳細についてコメントする立場にはない」と述べた。
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