ウクライナでの露特別軍事作戦

米国、国連安保理会合でロシアの「軍事力増強」について協議の見通し ウクライナ情勢

米国は、31日に行われる国連安全保障理事会の会合で、ウクライナに対するロシアの「脅迫的行動」とウクライナ国境におけるロシア軍の「増強」について協議を行いたいとしている。リンダ・トーマス・グリーンフィールド米国連大使が声明の中でこのように述べた。
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先に、安全保障理事会の事情に詳しいリアノーボスチ通信の関係者は、米国がウクライナ周辺の状況について国連安全保障理事会の会合を要請したと伝えた。
グリーンフィールド国連大使は声明の中で、次のように述べた。

ウクライナと安全保障理事会のパートナーとの数週間にわたる緊密な協議を行ったことを受け、今日、米国は、国際平和と安全にとって極めて重要な問題、すなわち、ウクライナに対するロシアの脅迫的行動、そしてウクライナとの国境およびベラルーシにおけるロシア軍の増強について議論するため、安全保障理事会の公開会合を要請した。

ウクライナでの露特別軍事作戦
ウクライナはNATOに加盟しないかもしれないが、その領土に兵器が配備される可能性がある=メドベージェフ氏
グリーンフィールド国連大使によれば、安全保障理事会のメンバーは「事実を十分に検討し、ロシアがウクライナに侵攻した場合、ウクライナ、ロシア、欧州、国際秩序の基本的な義務と原則にとって何が危機に瀕するのかを検討する」必要があるという。
ロシア側は西側およびウクライナの言う「攻撃的行動」の非難を否定し、ロシアは何人に対しても威嚇もせず、攻撃しようとしていないと再三にわたって繰り返してきた。「ロシア連邦の攻撃」という声明はNATOがロシアの国境近くにより多くの軍事機器を配備するための前提として使われている。ロシア外務省は、「ロシアによる侵攻」という欧米の非難と、ウクライナをその侵攻から守るという発言は滑稽であり危険であるとの見解を示していた。
しかし、ウクライナと欧米諸国は、最近、ロシアがウクライナ国境付近で「攻撃的な行動」を強化しているとして懸念を表明している。ロシアのドミトリー・ペスコフ大統領報道官は、ロシアは自国領内で、独自の判断に基づき、軍部隊の配置を行っているだけであり、これが誰かの脅威になったり、懸念を呼ぶものではないと強調した。
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