イタリア大統領選、現職が続投へ

イタリアで任期満了に伴う大統領選挙が上下両院の議員などによる投票で行われた。退任の意向を示していた現職のマッタレッラ大統領(80)が続投することとなった。ロベルト・フィコ下院議長は投票結果を承認し、大統領の続投が確定した。
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現職の任期満了に伴い、1月24日から上下両院の議員など1009人の選挙人による投票が行われたものの、29日午前に行われた7回目の投票でも過半数を獲得する候補はいなかった。このため各党は、退任の意向を示していた現職に続投を要請し、承諾を得たうえで改めて投票を行った結果、759票の得票で現職が再選された。
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マッタレッラ大統領が最初に大統領に選出されたのは2015年、4度目の投票で665票を獲得して選出された。任期は7年と定められている。
イタリアでは首相が行政の全般を担う一方、大統領には議会の解散や首相の指名、軍の指揮権といった重要な権限があり、政治が混乱した際には政党間の調整役を果たす。
マッタレッラ大統領の続投が決まり、ドラギ首相が引き続き新型コロナウイルスへの対応や経済の立て直しにあたることとなり、政治の混乱は回避された形となる。
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