トカエフ大統領は演説の中で、どれほど大統領職に留まるかは明らかではないとしたうえで、憲法に規定された最長2期を超えることはないと指摘した。
1月上旬に国内で起こった大規模な抗議活動について言及した中では、平和的に抗議をしていた市民に治安当局は武力行使していないと主張した。
またカザフスタンが加盟する集団安全保障条約機構(CSTO)の平和維持軍は派遣期間中に1発も発砲していないと説明、欧州議会は人権侵害があった可能性が高いとして国際レベルの調査を実施する方針を採択したものの、トカエフ大統領は調査団の受け入れを拒否し、自国の調査団で対処する姿勢を示した。
演説でトカエフ大統領は2月中旬にモスクワを訪問し、ロシアとの首脳会談に臨むことを明らかにした。会談では2国間の長期的な協力強化に関する新たな合意書を締結する見通し。
カザフスタン検察庁刑事局のセリク・シャラバエフ局長によると、一連の抗議活動で4578人が負傷したほか、225人が死亡した。そのうち19人は治安当局の職人と報告されている。
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