『ファイト・クラブ』のオリジナル版では主役のエドワード・ノートン演じる話者は自分の内にいる、大手銀行の入ったビルの爆破テロを画策するタイラー・ダーテン(ブラッド・ピット)を殺そうとする。この後、ノートンは愛するマーラ・シンガー(ヘレナ・ポナム=カーター)の手を握りながら、爆破で崩壊する高層ビルを見つめる。
Viceによれば、中国のストリーミング・サービス「テンセント・ビデオ」から放映された『ファイト・クラブ』では、ビルの爆破のシーンの代わりに画面にエンドクレジットが表示され、「警察はテイラーからの情報提供により犯罪計画を暴くことに成功し、爆破を仕掛けた犯人全員を逮捕した」と流れた後、「テイラーは裁判後、精神病院に送られ、治療を施されて、2012年に退院した」と追記が出る。
エンディングの改ざんは、中国当局から横やりが入ったか、または自己検閲がなされたからではないかと指摘されている。
関連ニュース