フランス、イスラエル、オーストラリアの研究者チームはコンピューター内蔵のビデオカードを使った追跡方法を編み出した。DrawnApartと命名されたその方法は特定のGPUの特性をキャッチし、これを認識することで他のGPU特別するというもの。
特定のグラフィックカードについてのデータの収集はWeb Graphics Libraryを使ってできるようになった。Web Graphics Libraryとは3Dグラフィックスレンダリング用のAPIで、現在のすべてのブラウザで使用されている。DrawnApartは、例えばグラフィックプロセッサが情報を処理し、画像のレンダリングを終了するまでの時間など、重要なデータを記録することができる。するとハッカーは合計で176のビデオカードの指標を収集し、それを基に各プロセッサに特有のコードを作成することができる。
専門家の話では、オンラインによるユーザー追跡の平均時間は約17.5日だが、DrawnApartを使った場合、28日にまで伸ばすことができる。専門家らはユーザーのプライバシーに関わる重大な問題と指摘している。
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