研究結果によれば、水に含まれる塩分濃度の増加によって、養分循環が破壊され、自然環境が変化し、それにより、いくつかの動植物が完全に消滅し、外来種が在来種(本来の分布域に生息、生育する生物)の数を上回ることが分かった。
水の塩分の高濃度化の主な原因は人間の活動にあると研究者らは見ている。たとえば、天然資源の採掘や農業、気候変動を引き起こす温室効果ガスの排出などによって、大陸水の塩分濃度が観測史上最大のレベルに達しているとのこと。
今回行われた研究では、主に、海洋生態系に目が向けられた。続いて、研究者らは塩分の高濃度化が淡水生態系にどのような影響をもたらすのかについて調査を行うことにしている。
スウェーデンの研究者らが、環境の人為的汚染のレベルが人間の生活と生態系の安定を脅かすものとなっていることを突き止めたというニュースは「スプートニク」の過去の記事よりお読みいただけます。
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