ネベンジャ国連大使はマスコミで日々報じられている制裁発動の可能性について言及した中で、これはロシアだけでなく、制裁を科す側にも損害をもたらすほか、ロシア側からの対抗措置を呼び起こすものとなるとして欧米を牽制した。
またロシア側は欧州にこれまで天然ガスを安定して供給しており、供給停止を政治の切り札として利用したことは一度も無いと強調した。
ドイツ政府が天然ガスのパイプライン「ノードストリーム2」のプロジェクトを中止する用意があると牽制している点について、これはあくまでも経済的なプロジェクトであり、ドイツとロシアの経済関係によって調停される問題に他ならないと説明してコメントを避けた。
欧米諸国やウクライナ政府で、ロシアがウクライナに侵攻する可能性があるという疑惑が浮上している。ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、このような情報は空虚で根拠のない緊張を高めるものだと指摘し、ロシアは誰にも脅威を与えていないと強調した。またペスコフ氏は、このような発言を正当化するための挑発行為が起こる可能性を否定しなかった。
米国からウクライナへは軍事支援が続々と届いており、2月1日には84トンの軍事物資を搭載した5機目の軍用機がウクライナに到着した。4機目の軍用機は1月28日に到着したばかりだった。 ウクライナへの軍事支援は今後も継続される見通し。
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