出場する国は?
フィギュアスケートの団体戦がオリンピック競技として行われるのは今回で3回目。初めて行われた2014年のソチ五輪ではロシアが、そして2回目となった2018年の平昌五輪ではカナダが、それぞれ優勝した。
今回の北京五輪では、カナダ、中国、チェコ、グルジア(ジョージア)、ドイツ、イタリア、日本、ROC(ロシア)、ウクライナ、米国の10カ国がエントリーしている。
ロシアの専門家、アレクサンドル・ヴェデニン氏によれば、今大会、日本は個人戦だけでなく、団体戦でも表彰台を狙えるチャンスは大きいと指摘する。
「日本人は、佐藤信夫(79)の時代から世界のフィギュア界のエリートとして活躍してきました。佐藤氏は現在、優れたコーチですが、当時は優れた選手でした。その頃から日本人は他を抜きんでて、注目を集めていましたが、今ではもう日本人のいない世界のフィギュアは考えられません。現段階の日本チームは、五輪の団体競技では100%メダルを狙える存在になっています。今シーズン、日本が組んだペアは奇跡を起こしています。この2人は鍵山のように前触れもなく出現しました。それとアイスダンスでも強い2組が現れています。どちらも甲乙つけがたい」。
2021年4月に開かれた最近の世界選手権でも、このことは証明されている。この大会では、ロシアが金メダル、米国が銀メダル、日本が銅メダルをそれぞれ獲得した。日本代表チームにとってもっとも悩ましいのは、3人の男子シングル選手から誰を選ぶかという問題だろう。オリンピックで2度金メダルに輝いている羽生結弦、平昌五輪で銀メダルを獲得した宇野昌磨、そして鍵山優真から、1人を選抜しなければならない。女子では、平昌五輪で6位に入賞した坂本花織に期待がかかる。またペア、アイスダンスでも勢いがあり、メダル獲得に寄与する可能性がある。
いずれの国も、団体戦に出場するメンバーの公表をぎりぎりまで遅らせており、誰が出場するかは大会直前にしか明らかにならないものとみられる。
ルールは?
団体は、男女シングル、ペア、アイスダンスの各選手(10チーム)が、予選でショートプログラムを滑り、上位5ヶ国が決勝のフリープログラムに進む。獲得点は1位10ポイント、2位9ポイント、3位8ポイントと、順位により定められており、そのポイントの合計で競う。各種目の前半(ショートプログラム/リズムダンス)と後半(フリー/フリーダンス)で、各チームは最大2種目まで、選手を入れ替えることができる。
決勝戦でも、それぞれ順位に沿ってポイントが与えられ、予選と合わせたポイントの合計で、総合順位が決まる。
北京オリンピック・フィギュアスケート競技日程
© Sputnik
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