プーチン大統領は共同記者会見で次のように強調した。
私はもう一度強調したい。私は何度も発言してきたが、いい加減に私を理解し、それぞれの読者や視聴者、インターネット・ユーザーに届けてほしい。お分かりかどうか。仮にウクライナがNATOに加盟し、クリミア奪還を目指すならば、欧州の国々は自動的にロシアとの軍事衝突に突入する。
プーチン大統領はロシアとNATOの軍事力は比肩できないほどの差があることを理解しているとした上で、ロシアは核大国であることを強調した。また一部の軍事能力や近代性では多くの国々を凌駕するとした上で、この戦争に勝者はいないと指摘した。
勝者はいない。そして皆さんはこの衝突に望まない形で巻き込まれる。(マクロン)大統領殿はもちろんこんな展開を望んではいない。そしてそれは私も同様だ。私も望んではいない。であればこそ、彼はこの場にいて、すでに6時間も私を安全保障や解決策などで質問攻めにして苦しめているのだ。
このように発言し、マクロン大統領が衝突回避に向けた調整の努力を進めていることに謝意を表した。また、ロシア側もあらゆる国々に都合のよい妥協点を見つけるため、最善を尽くすと指摘した。
マクロン大統領は露仏首脳会談を終え、ウクライナの首都キエフに向かい、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領との会談に臨む。露仏の首脳らは、マクロン大統領とゼレンスキー大統領の首脳会談の結果を踏まえ、安全保障に関する問題を継続して議論する。
ただし、ウクライナとフランスの首脳会談にも「簡単な問題はない」とし、マクロン大統領が苦境に追い込まれることは必死との見通しを示した。
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