研究チームは肥満の80人を観察。その一部は研究チームの指導で1日の睡眠時間を6時間半から8時間半に変更し、対照群の参加者は実験期間をとおして睡眠時間を変えなかった。その結果、睡眠時間を増やした参加者は1日のカロリー摂取量が平均270キロカロリー減り、中には500キロカロリー減ったケースもあった。
研究チームは、睡眠不足は食欲を増進させるホルモンのグレリンを増産させ、一方で食欲を抑制するレプチンの生産が不十分になることを突き止めた。睡眠時間を7-8時間まで増やすと、飢えと満腹のホルモンバランスは正常化し、食べる量が少なくなり、食事療法や運動をしなくとも徐々に余分な体重が落ちるという。研究では、この方法で3年間で約12キロの減量が可能になることが示された。
スプートニク通信では以前、早い時間の朝食がダイエットを促進するという日本の研究について取り上げた。
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