トゥトベリーゼ氏は「非常に矛盾した、困難な状況が発生した。非常にたくさんの質問があるが、回答は非常に少ない。カミラは無実であり、クリーンであることを私は完全に確信していると言いたい。そして、私たちにとってこれは定理ではなく、公理であり、それは証明する必要はない」と強調した。
また同氏は「それなしではすまない行動プロトコルがあることを理解している。私たちは決して選手を見放したことはない。我われは悲しみの時も喜びのときも、最後まで私たちの選手たちと共にある。12月25日のドーピングが疑われる選手が何故オリンピックへの出場を許可されたのか、非常に不可解だ。それともこれは宿命的な一致なのか、あるいは周到に準備された計画なのか」と語った。
またトゥトベリーゼ氏は、この件についてこれまでコメントしていなかったのは、自分の教え子にいかなる形でも害を与えたくなかったからだと指摘し、「現在、私たちのチーム全体はカミラ・ワリエワに関する決定待ちで(活動が)止まっている。私たちは違反したり、害を与えたりしないようにするため、あらゆる発言を恐れている。誰が何を決めるのか、私にはわからない。正義が勝つことを強く願っている」と述べた。
世界ドーピング防止機構(WADA)公認の研究所は、2022年2月8日にワリエワのサンプルがトリメタジジンの陽性反応を示したと発表した。トリメタジジンとは、心臓の細胞の働きをサポートする薬。
ワリエワのサンプルは2021年12月25日、ロシアフィギュアスケート選手権の際にロシア反ドーピング機関(RUSADA)によって採取されたことが正式に明らかになっている。
ワリエワは2月8日、RUSADAから2022年北京冬季五輪の出場停止処分を科された。しかしその翌日、ワリエワの出場停止処分は解除された。
11日、国際検査機関(ITA)は、12月25日のロシア選手権でワリエワが受けたドーピング検査アでトリメタジジンの陽性反応が出たことを確認した。
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