米デューク大学のマリア・ブラシ助教授率いる生物学者たちは、アカゲザルの子ども2匹とその母親たちの肺で新型コロナウイルス感染症が発症する過程を観察した。
学者たちは、アカゲザルの子どもとその母親たちを同時に新型コロナウイルスに感染させ、肺の変化を観察し、その後、免疫細胞のサンプルを採取、サルの肺における新型コロナウイルスに対する抗体濃度を測定した。
学者たちは「実験では、大人のサルの肺の免疫細胞は子どものサルの体内の免疫細胞よりも抗体産生量が少なかったほか、炎症の発症を促進したことが示された」と発表した。
学者たちは、新型コロナウイルスに対する肺の免疫系の反応の性質におけるこのような違いは、なぜ新型コロナウイルス感染症は大人よりも子どものほうが症状がはるかに軽いのかという主な理由の1つになっているとの見方を示している。
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