ワリエワは「In Memoriam」の曲にのり、亡くなった祖母に捧げた、優しいプログラムをエレガントに演じた。ワリエワは一番最初のトリプルアクセルでミスを出し、回り切れなかったが、そのあとのエレメンツはトリプルフリップ、トリプルルッツ-トリプルトゥループの連続ジャンプと、全て非の打ちどころなく、完璧にこなした。
ロシアのアンナ・シェルバコワ(17)は今日、出場の女子選手の中では唯一、すべてのエレメンツを一点のミスもなく、クリーンにこなした。シェルバコワ、はこれでSP自己最高成績を更新した。
日本の坂本花織もまた堂々としたスケーティングを見せた。ミスのないダブルアクセル、クオリティの高いトリプル・フリープを跳び、ジャンプのエレメンツを見事に磨き上げた。
女子の勝敗を決めるフリースケーティング(FS)は日本時間で2月17日19時に開始される。
ワリエワ選手の検査をめぐる状況
世界ドーピング防止機構(WADA)公認の研究所は、2月8日にワリエワのサンプルがトリメタジジンの陽性反応を示したと発表した。トリメタジジンとは、心臓の細胞の働きをサポートする薬。
ワリエワのサンプルは2021年12月25日、ロシアフィギュアスケート選手権の際にロシア反ドーピング機関(RUSADA)によって採取されたことが正式に明らかになっている。
ワリエワは2月8日、RUSADAから2022年北京冬季五輪の出場停止処分を科された。しかしその翌日、ワリエワの出場停止処分は解除された。
2月14日スポーツ仲裁裁判所(CAS)はワリエワ選手の大会出場を了承した。同選手は五輪での演技を続行し、女子シングルの試合に出場する。