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IOC委員 「正しい人々」にメダルを与えたい フィギュア団体戦の表彰式

国際オリンピック委員会(IOC)のデニス・オズワルド氏は、北京冬季五輪のフィギュアスケート団体戦の表彰式を延期しているのは、メダルを「正しい人たち」に授与し、後になって授与し直すことをしないためとの考えを示した。
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IOCは、ロシアのカミラ・ワリエワ選手(15)がフィギュアスケート女子シングル(個人戦)に出場することについて、同選手が入賞した場合、北京冬季五輪で表彰式は行わないと発表した。これよりも前、ワリエワがロシア代表の一員として出場したフィギュア団体戦の表彰式は延期された。IOCによると、表彰式はワリエワのドーピング検査に関する調査が終了した後に行われるという。
記者会見でオズワルド氏は、
「我々は、『正しい人々』にメダルを授与したい。ドーピング違反の有無が明らかになるまで、メダルの授与は行わない。メダルを授与しないことは、現時点では全ての選手にとって公平なことだ。2位、3位のチームが置かれた状況については十分に理解している。しかし、結果が確定していない状況でメダルを与えることは非常に困難な事だ。我々は出場継続が許された選手と、表彰に値するアスリートの利益のバランスを考えなければならなかったのだ。しかし、今回の決定で取り返しのつかないような損害は起きないという確信が持てた。最終的な結果が決まれば、特別なセレモニーが行われる」と述べた。
スポーツ仲裁裁判所(CAS)は14日、ロシアのフィギュアスケート選手、カミラ・ワリエワ(15)をめぐる件について、国際オリンピック委員会(IOC)、国際スケート連盟(ISU)、世界アンチ・ドーピング機構(WADA)の申し立てを棄却し、ワリエワは北京五輪の個人種目に出場できると発表した。ワリエワが出場するショートプログラム(SP)は15日、フリースケーティング(FS)は17日に行われる。
8日、WADA公認の研究所はワリエワのサンプルがトリメタジジンの陽性反応を示したと発表した。トリメタジジンとは、心臓の細胞の働きをサポートする薬。
問題となっているワリエワのサンプルは2021年12月25日、ロシアフィギュアスケート選手権の際にロシア反ドーピング機関(RUSADA)によって採取されたことが正式に明らかになっている。
ワリエワは8日、RUSADAから2022年北京冬季五輪の出場停止処分を科された。しかしその翌日、ワリエワの出場停止処分は解除された。
11日、国際検査機関(ITA)は、2021年12月25日のロシア選手権でワリエワが受けたドーピング検査でトリメタジジンの陽性反応が出たことを確認した。
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