オズワルド氏によると、この論拠はワリエワの出場停止処分の解除に有利に働いたという。
これより前、オズワルド氏は記者団に対し、IOCはワリエワがドーピングを行っていたかどうかについて最終的な判断を下していないと明らかにした。
スポーツ仲裁裁判所(CAS)は14日、ロシアのフィギュアスケート選手、カミラ・ワリエワ(15)をめぐる件について、国際オリンピック委員会(IOC)、国際スケート連盟(ISU)、世界アンチ・ドーピング機構(WADA)の申し立てを棄却し、ワリエワは北京五輪の個人種目に出場できると発表した。ワリエワが出場するショートプログラム(SP)は15日、フリースケーティング(FS)は17日に行われる。
8日、WADA公認の研究所はワリエワのサンプルがトリメタジジンの陽性反応を示したと発表した。トリメタジジンとは、心臓の細胞の働きをサポートする薬。
問題となっているワリエワのサンプルは2021年12月25日、ロシアフィギュアスケート選手権の際にロシア反ドーピング機関(RUSADA)によって採取されたことが正式に明らかになっている。
ワリエワは8日、RUSADAから2022年北京冬季五輪の出場停止処分を科された。しかしその翌日、ワリエワの出場停止処分は解除された。
11日、国際検査機関(ITA)は、2021年12月25日のロシア選手権でワリエワが受けたドーピング検査でトリメタジジンの陽性反応が出たことを確認した。