プーチン大統領はショルツ首相との会談後の記者会見で、欧州で戦争が起こるのかどうかについて質問を受け、「我われがそれ(戦争)を望んでいるかについて?もちろん、ノーだ。だからこそ、我われは交渉プロセスについて提案した。その結果は、我われの国を含むすべての国の平等な安全保障の確保についての合意となるはずだ」と答えた。
ショルツ首相はプーチン大統領との会談後、欧州における戦争の可能性について、現代の世代にとっては想像を絶するものだと指摘し、現在の状況が困難であったとしても、出口はあるとの考えを示した。
プーチン氏はショルツ氏の発言に異議を唱え、国際社会が少し前にNATO(北大西洋条約機構)が始めた欧州での戦争を目撃したことに言及した。プーチン氏は、これはユーゴスラビアでの大規模な軍事作戦のことだと指摘し、「これは非常に悪い例だが、それはあった」と述べた。
ここ数週間、欧米マスコミではロシアによるウクライナ侵攻の可能性について盛んに取り上げられている。これを背景として米国議会では対ロシア制裁の強化が呼びかけられている。ロシアはこれまでウクライナ侵攻の報道を繰り返し否定。リャブコフ外務次官は、モスクワにはウクライナ侵攻の意向は現在も将来もあり得ないとしている。
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