スポーツ仲裁裁判所(CAS)の広報部は「CASの仲裁パネルの役割は、選手に暫定的な資格停止処分を科すべきかどうかを判断することだけにあった。現在、ロシア・アンチ・ドーピング機構(RUSADA)が陽性のドーピング検査サンプルに関する調査に取り組んでいる。裁定理由の部分は、今週後半にCASのサイトで公表される」と発表した。
ワリエワは15日に行われた女子シングルのショートプログラム(SP)で82.16点をマークして首位に立った。女子の勝敗を決めるフリースケーティング(FS)は日本時間2月17日19時に始まる。
ワリエワ選手の検査をめぐる状況
世界ドーピング防止機構(WADA)公認の研究所は、2月8日にワリエワのサンプルがトリメタジジンの陽性反応を示したと発表した。トリメタジジンとは、心臓の細胞の働きをサポートする薬。
ワリエワのサンプルは2021年12月25日、ロシアフィギュアスケート選手権の際にロシア反ドーピング機関(RUSADA)によって採取されたことが正式に明らかになっている。
ワリエワは2月8日、RUSADAから2022年北京冬季五輪の出場停止処分を科された。しかしその翌日、ワリエワの出場停止処分は解除された。
2月14日スポーツ仲裁裁判所(CAS)はワリエワ選手の大会出場を了承した。同選手は五輪での演技を続行し、女子シングルの試合に出場する。
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