新型コロナウイルス

WHO 南アフリカに低・中所得国向けのmRNAワクチン技術移転拠点を構築へ

世界保健機関(WHO)は、低・中所得国における新型コロナウイルスワクチン供給と普及をめぐる格差を是正するべく、南アフリカにmRNAワクチン技術移転を促す拠点(ハブ)を構築する計画を進めている。同組織が11日、ウェブサイトで発表した。
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WHOは、2021年の間、世界のワクチン供給が限られていたため、低・中所得国の数十億の人々は新型コロナの重病化リスク・死亡リスクに対して無防備な状態だったと指摘している。また、接種率が低い状況は、新たな変異株の出現を招く「理想的な条件」でもあると強調している。
WHOの計画に取り組む南アフリカのブレイド・ンジマンデ高等教育科学技術相は、「WHOのmRNAグローバルハブ(mRNAワクチン技術移転を促す拠点)は、南アフリカとアフリカ大陸全体に公平にワクチンが展開される上で不可欠な生産能力を確保するために重要なものだ」と述べている。
「mRNAグローバルハブ」は、低・中所得国の製造業者へのmRNAワクチン技術移転を目的とした訓練施設になるという。
ンジマンデ氏は、mRNA技術が新型コロナウイルスワクチンのためだけでなく、HIVや結核、マラリア対策にも応用できることを期待していると述べている。
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