ジャイルズ氏は持病のため、B細胞(ウイルスを撃退するための抗体を生産する細胞)が効果的に作れない体質だ。そして、今までに新型コロナワクチンを4回接種したが、得られる効果は通常の人よりも良くはないという。
パンデミックの初期の頃は、ジャイルズ氏の友人や同僚が感染して亡くなった。ジャイルズ氏は家族以外の人には会わないようにして過ごしてきたが、ボリス・ジョンソン英首相が1月下旬、新型コロナウイルス対策に関わる規制を全て撤廃すると明らかにした時、ジャイルズ氏はこの判断について深く考えこまなければならなくなった。
ジャイルズ氏は、弱者にとってパンデミックは終わっていないと強調している。政府は、「締め出されている人たち」が不利にならないように支援できるはずであり、公共交通機関や店でのマスク着用を継続することが可能なはずだと指摘している。同氏は、こういった予防措置は国民の自由を妨げるものではなく、最も危険にさらされている人の生活をより管理しやすくするためのものだと述べている。
ジャイルズ氏は、パンデミックの初期には、国民保健サービス(NHS)で働く職員に拍手を送り、国がひとつになったように感じていた。しかし、同氏は2年後の今、我々皆が一緒にいるわけではないのかもしれないと思うようになったと述べている。
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