IT・科学

危険性の高いコロナウイルスがラオスのコウモリから発見 

フランスの科学者らは、ラオスに生息するコウモリから人間にとって危険な新しいタイプのコロナウイルスを発見した。研究の結果は「Nature」ジャーナルに掲載された。
この記事をSputnikで読む
生物学者はラオス北部に生息する600頭のキクガシラコウモリの血液サンプルなどを分析し、数十のコロナウイルスのウイルス粒子を発見した。そのうちの5つはこれまで知られていなかった。発見された3つのウイルスのBANAL-52、BANAL-103、およびBANAL-236のエンベロープ構造は、COVID-19パンデミックを引き起こしたSARS-CoV-2と非常に類似している。それらのウイルスは人間にも感染する可能性があるという。
分析によると、他の2つの潜在的に危険なウイルスと同様にBANAL-236ウイルスは人の細胞内への侵入効率がやや低いため、SARS-CoV-2よりも感染力が低い。
新型コロナウイルス
英学者、新型コロナの新たな変異株の致命的な危険性について警告
専門家によると、この研究はCOVID-19病原体が実際に中国南部またはその付近で出現したことを示している。研究者たちはSARS-CoV-2の出現をよりよく理解するために、コウモリを研究し続けるという。
これより前、世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム事務局長は18日、ドイツ南部のミュンヘンで開かれているミュンヘン安全保障会議で演説し、現在、世界には、より感染力の強い、より危険性の高い新型コロナウイルスの変異株が出現する「理想的な条件」があるとの見方を明らかにしていた。
関連ニュース
新型コロナ感染から1年後、精神疾患発症リスクが急激に上昇
今後オミクロン株は消滅するかも? ロシアのウイルス学者が予測を明らかに
コメント