ミュンヘン安全保障会議で演説したドイツのオラフ・ショルツ首相は、ウクライナのNATO加盟について、この問題は議題に含まれておらず、近い将来、議題となる予定もないと発言した。
一方、これに対し、クレバ外相は、米CBSテレビからのインタビューに答えた中で、「大部分のウクライナ人がNATO加盟を望んでいる。わたしたちが世界に発信できる唯一のシグナルは、ウクライナが先んじれば、ロシアは引き下がるということ。これは民主主義社会全体にとってはるかに安全なことである」と主張した。
さらに外相は、ウクライナはNATO加盟に向けた「野望を捨てる」つもりはないと強調。NATOに加盟する欧州の複数の国が、この問題をめぐってウクライナはより柔軟な路線をとる必要があるというシグナルを発しているとした上で、米国がウクライナに対し、NATO加盟を諦めるよう求めたことはないと付け加えた。
これより前、NATOのミルチャ・ジョアナ事務次長は、ウクライナが近く北大西洋条約機構(NATO)に加盟することはないと表明していた。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領はエマニュエル・マクロン大統領との共同記者会見で、ウクライナがNATOに加盟し、クリミア半島奪還を目指せば、欧州の国々は勝者のいない戦争に自動的に巻き込まれると牽制し、ロシア側はあらゆる国々に都合のよい妥協点を見い出すために努力をすると表明していた。
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