ネベンジャ氏は「すでに数週間、ロシアによるウクライナへの必然的な侵攻というものをめぐる根拠のないパニックをあおり、我われの西側の同僚は、無遠慮にこの国に大量の武器を与え、そこに(軍事)指導員を派遣し、接触線に終結したウクライナの12万人の軍事部隊を事実上、ドンバスに対する武装挑発に追いやった」と述べた。
また同氏は「ウクライナ当局の平和を愛する気概に期待していた人々は、残念ながら、間違っていた。ウクライナは非常に迅速に好戦的なレトリックへ戻り、民間人への砲撃を続けただけでなく、ミンスク合意を妨害し、最終的に損なうためにあらゆることを行った」と述べ、「ここで最も重要なのは、その要求が(ミンスク両合意履行のための)『方策パッケージ』の中心的かつ支えとなる要素であるにもかかわらず、ウクライナがドネツク及びルガンスの代表者と直接話すことを頑なに拒否したことだ」と指摘した。
ネベンジャ氏はまた「先週末、ルガンスク人民共和国とドネツク人民共和国の居住地域へのウクライナによる砲撃の激しさが急激に増した」と言及した。情報によると、両共和国の居住地域に向けて最大1600発の砲弾が発射され、民間人が死亡した。ネベンジャ氏は「両共和国の領土に複数の破壊工作班が侵入し、重要なインフラ施設を爆破またはそれを試みた(中略)ロシア領土の国境地帯近隣の複数の村も砲撃された」と述べた。
これよりも前、ドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国の指導者は、ウクライナ 政府からの脅威のため、市民をロシアのロストフ州に一時的に避難させると発表した 。避難の主な対象者は女性、子ども、高齢者。ドネツクの指導者デニス・プシリン氏 は、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領はまもなくドンバスでの攻撃 を開始し、ドネツクとルガンスクの領土に侵攻する計画を実行するよう軍に命令を出 すと明らかにした。ドネツクとルガンスクの指導者は19日、総動員令に署名した。
ドンバスでの急激な緊張の高まり、集中的な砲撃、民間人の退避などを受け、ロシアのプーチン大統領は21日、国民向けにテレビ演説を行い、ドネツク人民共和とルガンスク人民共和国の独立をロシアが承認したことを発表した。プーチン氏と両共和国の指導者が友好、協力、相互援助の条約に署名した。
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