ラブロフ氏は「ロシアはウクライナの非軍事化を可能にし、ロシアはウクライナの非ナチ化を可能にする。我われはあまりにもナチズムに苦しみ、ウクライナ国民もあまりにもナチズムに苦しんできた。これらすべてに目をつぶり、軽率な見方をしてはならない」と述べた。
ラブロフ氏によると、ロシアはウクライナで民主的な秩序が回復した後、交渉する用意がある。ラブロフ氏は25日、ルガンスク人民共和国のデイネゴ外相とドネツク人民共和国のペレサダ第1外務次官との会談後、記者団に「我われは交渉の用意がある。ウクライナ軍が我われの大統領の呼びかけに応じ、抵抗をやめ、武器を置いたらすぐに、いつでも。誰も彼らを攻撃するつもりはなく、誰も彼らを抑圧するつもりはない。家族のもとへ帰ればいい。ウクライナの人々には皆で一緒に自分たちの運命を決める機会を提供しよう」と述べた。
またラブロフ氏は、ロシアはミンスク合意を考慮し、ウクライナ危機の外交的解決を常に支持してきたと強調した。
ロシアのプーチン大統領は、24日午前のテレビ演説で、ドンバスの共和国の指導者の訴えを受け、「8年間ウクライナ政権による虐待、ジェノサイトにさらされてきた」人々を守るため、特殊軍事作戦を実行することを決定したと述べた。プーチン大統領は、ロシア政府の計画には「ウクライナの領土の占領は含まれていない」と強調した。
ロシア国防省は24日、ロシア軍はウクライナの都市に砲撃や空爆を行っておらず、軍事インフラを精密兵器で攻撃していると発表した。 同省は、「ウクライナ軍の軍事インフラ、防空施設、軍事飛行場、ウクライナ陸軍航空隊が高度な精密兵器で使用不能となっている」と発表。 また同省は、一般市民を全く脅かしていないと断言した。