2月28日にベラルーシではロシアとウクライナの代表団による停戦交渉が行われた。先にゼレンスキー大統領は、交渉の鍵となる問題は即時停戦とウクライナ領からのロシア軍撤退であると表明していた。
ゼレンスキー大統領は交渉終了後に公開したビデオメッセージの中で、「交渉の第1ラウンドが行われたものの、我々が求めるような結果はまだ無い」と表明した。
ウクライナ政府は代表団の帰還後にロシアとの交渉結果を分析し、2回目の交渉に向けたアプローチを決定するという。
ゼレンスキー大統領によると、双方はそれぞれの立場を主張し、交渉は合意に至らなかったという。ただし、ウクライナ側はロシア側から「何かしらのシグナルを受け取った」模様。
なおウクライナ代表団の団長を務めた、ウクライナ大統領事務局のミハイル・ポドリャク大統領顧問によると、両国の交渉は難航したものの、最後通告を突きつけるような事態にはならなかったとのこと。
ロシアのプーチン大統領は、24日午前のテレビ演説で、ドンバスの共和国の指導者の訴えを受け、「8年間ウクライナ政権による虐待、ジェノサイトにさらされてきた」人々を守るため、特殊軍事作戦を実行することを決定したと述べた。プーチン大統領は、ロシア政府の計画には「ウクライナの領土の占領は含まれていない」と強調した。
ロシア国防省は24日、ロシア軍はウクライナの都市に砲撃や空爆を行っておらず、軍事インフラを精密兵器で攻撃していると発表した。 同省は、「ウクライナ軍の軍事インフラ、防空施設、軍事飛行場、ウクライナ陸軍航空隊が高度な精密兵器で使用不能となっている」と発表。 また同省は、一般市民を全く脅かしていないと断言した。