夜にブレント原油は111ドルを突破し、2014年7月4日以来の高値を付け、WTI原油は一時109.3ドルに達した。
対ロシア制裁による原油供給の停止やエネルギー会社のロシアからの撤退に関する懸念が高まる中で、原油価格が上昇している。英石油大手BPやシェル、ノルウェーのエネルギー大手エクイノール、オーストリアのエネルギー大手OMV、米石油大手エクソンモービルなどがすでにロシアからの撤退を発表している。
1日に加盟国が備蓄している石油を計6000万バレル協調放出することで合意した国際エネルギー機関(IEA)の決定は、原油取引に大きな圧力を与えていない。
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)のシニア・コモディティー・ストラテジスト、ダニエル・ハインズ氏は「このような大量供給による停止のリスクは、放出される備蓄のこのような群を抜いた量でさえも抑止効果を与えない可能性を意味している」との考えを示した。が報じた。
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