WHOのテドロス・ゲブレイェソス事務総長は、テレビチャンネル「ユーロニュース」のインタビューに、専門家によれば、世界中で公式に記録された新型コロナの犠牲者総数は、パンデミックの3年目のはじめまでに約600万人とされるが、しかし実際には、この数はすでに2000万人を超えている可能性があると語った。同事務総長によれば、今年、世界は死のウイルスを打ち負かすことが可能だが、それは、例外なくすべての国の国民にワクチン接種を十分行き渡らせることが出来た場合だという。
WHOの責任者に各国の専門家は賛同している。彼らの多くは、新型コロナによる実際の死亡者数はすでに2100万人に近づきつつあると見ている。公式統計には未発表となった新型コロナの自宅での死亡例はカウントされていない。また、シンガポールのティッキ・パン教授は、適切な検査が行われていないため、この病気による感染や死亡例の多くは統計に含まれていないと指摘した。特に、途上国での新型コロナ感染の管理は不十分だといえる。
WHOの専門家は、アフリカで発生した新型コロナの第4波は期間が非常に短かったが、次の波は容赦のないものになるおそれがあると警告する。そのため、アフリカをはじめとしたワクチン接種が不十分な国々でのパンデミック対策としては、接種者数を増やすことが絶対に必要とされる。
通信社「スプートニク」は以前、英国では新型コロナ検査の陽性反応者に義務付けられていた自己隔離が廃止される予定であると報じた。
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