13日、サフロノフ=ザトラフキン容疑者は、自身の手につけた手錠を、地下鉄プーシキン駅近くにあるマクドナルドの入り口のドアに繋ぎ、ロシアに対する制裁に抗議した。またSNS「テレグラム・チャンネル」にも投稿し、「この制裁は、ロシア人に対する経済的および心理的なジェノサイドである」とした自筆の抗議文を掲載した。
サフロノフ=ザトラフキン容疑者は、手錠をつけたことは恥ずかしく、恐ろしかったが、「まだ我々の情報を提示するのが禁じられていない今、全世界の人々に我々ロシア人が、世界の人々と同じであることを示す唯一の方法だった」と述べている。
また容疑者は、ロシアにも、外国と同じような人々が暮らしていることを伝えたかったとし、「ここに住む人々も、彼らと同じように体重270キロで、マクドナルドで食事をし、欧州の航空機を使い、米国製の携帯を使っているということを知ってほしかった。わたしたちが何を食べ、どこに旅行し、どんな衣服を買うのかを、なぜ彼らが決めるのか。なぜ、わたしが飼っている猫が今まで食べ慣れてきた食事を我慢させられなければならないのか。猫にどんな罪があるというのか。これは正しいことではなく、敵対的なことである。これはわたしたちの生活、わたしたち民族を壊滅させるものである」と綴った。
サフロノフ=ザトラフキン容疑者はさらに、音楽家として、ハンバーガーが食べられないことよりも、ピアノのロシアへの輸入が禁止されることがもっとも恐ろしいことだと述べ、今回の制裁は、中世の愚かな考え方の表れであり、彼らは文化的価値のない、切り離された世界観の持ち主であると非難した。
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