ウクライナでの露特別軍事作戦

NATO加盟は不可能 ウクライナ大統領が現状認識

ウクライナのゼレンスキー大統領は15日、ウクライナのNATO加盟は実現しないと認識せざるを得ないという声明を表した。ゼレンスキー大統領は北欧の安全保障に焦点を当てた10カ国連合の「合同遠征軍」(JEF)の首脳会議にオンラインで参加した際にこう発言した。
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ゼレンスキー大統領は「我々は何年にもわたって、あたかも扉は開いているかのように聞かされてきたが、我々はそこには入れないことがわかった。これは本当だ。認めねばならない」と述べた。
「ウクライナがNATO加盟国ではないことは分かった。我々はこれを理解している。我々もまともな人間だ」
ゼレンスキー大統領はNATOに対して再び、ウクライナ上空を飛行禁止空域とするよう呼びかけたが、その一方で、飛行禁止空域が設置された場合、どういう結末がありえるかもウクライナ政府は理解していると付け加えた。
こう述べるとともにゼレンスキー大統領は、NATOが第3次世界大戦勃発への危惧感を抱いていることを「自己暗示」と揶揄した。
ウクライナでの露特別軍事作戦
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ウクライナ議会は2014年12月に2つの法律を修正し、同国の非同盟状態を放棄した。2019年2月、ウクライナ議会は憲法改正を承認し、EUおよびNATOへの加盟をめざす路線を明文化した。ウクライナは、NATOの平和のためのパートナーシップに6番目に加わっている。
ロシアのプーチン大統領は、24日午前のテレビ演説で、ドンバスの共和国の指導者の訴えを受け、「8年間ウクライナ政権による虐待、ジェノサイトにさらされてきた」人々を守るため、特殊軍事作戦を実行することを決定したと述べた。プーチン大統領は、ロシア政府の計画には「ウクライナの領土の占領は含まれていない」と強調した。
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