テレグラフ紙によれば、英国では、木質ペレットの値段がすでに25〜40%値上がりし、1トン385ポンド(およそ5万9,000円)に達した。UKペレット・カウンシルのマーク・レブス会長は、現在、英国の輸入者らは、早急に、供給システムを再構築しようとしていると述べている。
レブス氏は、「英国は必要な量の燃料を確保することができないことから、かなりの量を輸入することになる。そして深刻なエネルギー危機に陥ることは不可避である」と語っている。
英国の総合エネルギー企業EDF、カスタマーサービス部門のフィリップ・コマレー代表は、この冬、英国は「危機的状況」を迎えるだろうと述べている。
「残念ながら、これはまだ始まりです。すべての供給者は、クライアントの状態を維持する義務があります。EDFは支援を行なっていますが、しかし、消費者が直面することになる問題の規模はあまりにも大きすぎます。エネルギー企業は、単独では処理できないでしょう」とコマレー氏は述べている。
一方、3月8日、英国のリズ・トラス外相は、自国市民に対し、対露制裁によって、電力料金が上昇すると警告した。また同じ日、英国は今年末まで、ロシア産原油および石油製品の輸入を停止することが明らかになった。それより前に、米国もロシア産の原油、ガス、エネルギー燃料の輸入の禁止を決めた。
なお、この措置は、2月24日からウクライナで続いているロシアによる特殊作戦を背景に講じられたものである。
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