ドネツク中心部へのミサイル攻撃は3月14日に行われ、21人が死亡、数十人が負傷した。ドネツク人民共和国は、ウクライナ側から発射された「トーチカU」は防空システムによって撃墜されたが、その一部が民間人のいる場所に落下したと発表していた。
ロシア外務省のザハロワ報道官は、偽情報を掲載した新聞の名称を挙げれば、「1日かかるだろう」と指摘。とりわけ、無視することができない著しい冷笑主義の一例があるとし、「イタリアのラ・スタンパは、ドネツクの最前線の写真を掲載した。救助隊、遺体、悲しみにくれる市民、破壊された街の様子などで、これらはドネツク人民共和国でウクライナ軍が『トーチカU』を用いて行った砲撃の結果である」と綴った。また報道官は、「一面の見出しには、『最後の襲撃がキエフを脅かしている』と書かれており、犠牲者が横たわっている場所が、ドネツクではなく、まるでキエフのように伝えている」とした。
またザハロワ報道官は、このようなフェイクニュースは看過できないものだとし、「我々は、西側のメディアが作り出した世界で、長く生きている」と付け加えた。さらにザハロワ氏は、紙面は総じて、強烈な見出しのついた、きわめて残酷な内容となっているとも強調した。
最後にザハロワ報道官は、ドネツクの写真は、使用せずにはいられないほど適したものであったようだと述べ、イタリア人ジャーナリストは、ウクライナ軍とドネツクの義勇軍による犠牲者をキエフ市民だと偽ることに良心が咎められることはなかったと指摘した。さらに、すべては反ロシア的な機運が高まる中で、衝撃的な情報を発信するのに好都合であったと述べ、真実がどのようなものなのかについては誰も目を向けなかったと締めくくった。
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