同代表は、「私たちは今年最初の春の開花に間に合うように、青瓦台を国民に返すことにします」と語った。同代表によれば、大統領の新しい事務所として、光化門中央広場にある外務省の高層ビルと龍山区の米軍基地に隣接する防衛省の複合施設が検討されている。
青瓦台からの大統領官邸の移転は、尹錫悦氏の公約の1つ。同氏は、山の麓の厳重に警備された豪勢な建物に韓国大統領が滞在することは、国民にとっては近づき難いものであり、現実との関りを阻害することになると考えている。事務所代表は、「青瓦台は長年にわたり絶対主義の象徴でしたが、今、権力を国民に返す時が来たのです」と強調した。
多くの韓国メディアによれば、大統領官邸の移転には、およそ1兆ウォン(約981億円)の税金支出が必要になるという。これに対し事務所代表は、総額ははるかに少なくなると述べ、新政権は納税者の税金を浪費しないと強調した。
韓国の大統領選挙は3月9日に実施された。野党「国民の力」の尹錫悦候補は得票率48.56%を得て、当選を果たした。主な対立候補であった与党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)氏の得票率は47.83%だった。
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