ラブロフ外相はさらに、「同時に欧州は事実上、米国への従属状態を止める試みをやめた」と指摘。
ロシアへ制裁の圧力は続けられている。こうしたことにロシアはもう慣れた。(欧米の試みは)常にロシアをさらに強くしただけだ。
ラブロフ外相は、「ロシアは相互信頼の原則で行動する意思のある者とは今までどおり協力するつもりだ。これは東アジアの国々に当てはまる」と付け加えた。
プーチン大統領が言ったように、私たちは制裁措置の数ではチャンピオンだ。個人制裁は5000を越えた。この数字は北朝鮮、イランに課せられた制裁のほぼ2倍だ。
ラブロフ外相は中国、インド、ブラジル、メキシコなどの諸国は「米国の笛に合わせて踊りはしない」と明言。
ロシアが今、頼りにできるのは自国と残された連合国のみ。西側に対する幻想は一切ない。
ラブロフ外相はさらにこう付け加えた。
ウクライナはミンスク合意を履行もせず、失ったドネツク人民共和国、ルガンスク人民共和国の占領を用意していた。恐ろしい流血という方法で。
ドネツク人民共和国に話を戻すと、ロシアは作戦を開始することで、事実上、この(編集:ウクライナのドネツク、ルガンスク人民共和国占領)恐れに先手を打ったとラブロフ外相。
ウクライナは米国とNATOをこの紛争に引きずりこむ意思を隠していない。自国上空への飛行禁止空域の導入をたえず西側に求めている。欧米の指導者らは、第三次世界大戦の危険性から空域封鎖は不可能と言いながら、ウクライナへの武器供給は止めていない。
またラブロフ外相は、米国防総省が世界中に軍事生物学研究所を展開と明言。その最大規模のプロジェクトがウクライナである可能性をロシアは否定していない。
ラブロフ外相は、ロシアとウクライナ、そして両国民の関係は和平後、徐々に正常な状態に戻ると予想。
我々の文化、歴史、生活の仕方、世界観、家庭や社会における伝統は共通している。この異常事態が収まれば、徐々に正常な状態に戻ると私は期待している。
ロシアは2月24日、ウクライナで軍事作戦を開始した。プーチン大統領は、その作戦の目的を「8年間ウクライナ政権によって虐待や大量虐殺にさらされてきた人々を守ること」だと述べた。プーチン大統領は、この目的のために「ウクライナの非軍事化と非ナチ化」を計画していると語った。西側諸国は、特殊作戦に関連して、ロシアに対する新たな厳しい制裁を発動した。